印刷された紙(刷本:すりほん)を紙折機で動かせるように、印刷面や紙の最大寸法を計算して断裁したり、刷本の余白を切り落とします。
並製ラインで使用するソフトカバーの表紙や上製本の見返し、カバーや帯などもここで断裁しておきます。この後の全工程につながる作業なので、工程間の連携がもっとも重要になる部署です。
断裁された刷本を、仕様に合わせて二つ折り、三つ折り、四つ折り等に折りたたみ、「折丁(おりちょう)」という形に仕上げます。
一枚の紙を半分に折り、それをさらに半分に折ると、片面4ページの裏表で、合計8ページができ上がります。
ベタ印刷など色の濃い印刷物は、他の刷本に色移りしやすいので慎重に作業を行います。
折丁どうしをページの順番に重なるように並べ、機械にセットします。各折丁が1冊分ずつ横に流れて、順番に重なります。すべての本は、この工程を通っています。
ソフトカバーの本(並製本)はこのままバインダーに入り表紙が付いて完成。
落丁(必要なページが抜け落ちる)や増丁(同じページが重複する)を防ぐため、厚み検知器を使用しています。
丁合(紙折してページ順に重ねた物)された本文の背中に糸を通し、バラバラだった紙折を一冊にまとめる作業です。背中に糊を付ける製本と違い、強度が増し、頑丈なつくりになります。
ここから上製と並製のラインに分かれます。
糸綴した本や並製ラインで仮固めした本を、「丸背」や「角背」と呼ばれる形に整え、ハードカバーの表紙やビニールの表紙でくるむ工程です。
並製本より強度に長け、生産時間もかかるため、高価な本が多いのも特徴です。主に辞書、記念誌、医学書や論文など。
タイトバック、フレキシブルバック、ホローバックの3様式があります。
並製と違い「ニカワ」と呼ばれる特殊糊で背中を固め、「寒令紗(かんれいしゃ)」や「地券紙(ちけんし)」など、耐久性に優れた紙などを背中に貼ります。
本文(中身)の背と表紙の背紙に厚紙を貼って、固く糊付けしてくるんだもの。
表紙の背に中身が接着されているので、丈夫ではありますが、開き具合は固いです。
本文(中身)の背に薄紙を貼って、表紙の背に直接密着させたもの。
開くと中身と表紙の背が一緒に曲がります。
一般的に行われているくるみ方です。
本を開くと、背は表紙と離れているので、めいっぱい本を開くことができます。
開閉が簡単にできるといった優れた機能をもつ様式で、辞書や手帳などの厚手のものから、絵本などの薄い本にまで対応。
背表紙に「ホットメルト」という特殊な糊をつけ、表紙と合体させる工程です。
紙折で「アジロ折」の場合は紙に糊穴が空いているので、糊を押し込む形で糊付けをします。
穴が空いていない場合は、本の背中になる袋部分を2~3mmカットして、バラバラの状態にしてから糊付けを行います。糊で本文が表紙の背中にくっつき、合体します。
自動ラインで断裁まで行い、背表紙側以外の三方を断裁して仕上げます。
落丁や増丁を防ぐため、ウェィトチェッカーと呼ばれる機械で、グラム単位で重さを量り自動で分別します。自動で本のサイズや厚さを認識するので、セットが早く効率良く生産できます。
高速回転で生産するため、ベテランの検査員が抜き取り検査を何度も行い、一定の品質を保っています。
本にカバー・腰帯・投げ込み・(ハガキ・しおり・パンフレット等)の装備品を最大5種類まで一工程で装着することができます。
この作業は、上製本・並製本両方の製本方法に対応しています。
ベテランの検査員ができ上がった本を入念に検品し、トライオートと呼ばれる自動カバー掛けの機械で装備品を装着します。
仕様どおりの装備品が付いているのを確認し、自動包装機によってクラフト包装します。