
お客様よりお借りした市販では手に入らない本です。
表紙が完全に剥がれているため、保存が大変困難です。
本の背中に付いている背紙も剥がれてしまい、
丈夫さに欠けてしまっています。
大切に保管していたという気持ちが伝わってきます。

中本の紙がしっかりしていたため
本文は問題ありませんでした。
表紙と背紙をゆっくり丁寧に剥がしていきます。

お湯で紙をやわらかくしていきます。
ふやけた状態の紙をやわらかい布・ウエス等で
ゆっくり丁寧に拭き、糊・汚れ・紙くずを取り除きます。
綺麗に剥がし終わった後は、表紙が変形しないように
自然乾燥で乾かしていきます。

全体の水分が完全に蒸発する前に再生作業にかかります。
色合いや質感が同じものを用意し、裏一面に
重ねるように貼り付けます。
切れて離れている部分の隙間を埋め、中本のサイズに合わせ
写真上部のボール紙を貼り合わせると表紙の完成です。

本の型が崩れないように固定します。
強度を増すために本の背中に糸を入れ直したり
緩くなってボロボロの状態の背中の部分に
地券紙や寒冷紗と呼ばれる強度ある特殊紙で補強加工します。

補強済の本文に糊付けをし、
貼り直した表紙を
取り付けて完成です。